嘘ゲー:rushtetsu

 ・番外編(ネタバレ注意)「ワッフル久萬太郎のスーパーリアルクエストイベントガイド」 

 ・0「購入記」   ・1「プレイ初日」  ・2「脱出」  ・3「運び屋」  ・4「リアルファイト」  ・5「戦士CAN-DO」
 ・6「刺客」  ・7「はてなダイアリー」  ・8「リアルプレイヤー」  ・9「チーマー・ゴロウ」  ・10「ミルク刑事」
 ・11「TVニュース」  ・12「CAN-DO来る」  ・13「占い師」  ・14「天才ゾンビ」  ・15「作戦会議」 ・16「ゾンビ100人組手」

2004-05-12

[]-スーパーリアルクエスト- その12「CAN-DO来る」

「君は・・・確かカン・・・」

キャンドゥだ。もっとも本名ではなく、戦士としてのコードネームだけどね」

訪問者はミルク刑事ではなく、何日か前に街で会った若い男だった。記憶を失う前の俺のことを知っている様子だったな。

「君が戦士としての任務を全うしようとしていることに敬意を表するよ。今はもう、まともに動いているやつはほとんどいないからね・・・。あ、立ち話もなんだから、入ってもいいかな」

俺はCAN-DOを居間に案内した。

「同じ戦士として、君に有益な情報を与えに来たよ・・・。ああ、情報料はいらないよ。情報提供は仲間として当然のことだ。お互い単独行動の任務だったけど、今となってはそんなのは関係ないからね。目的を達することさえできれば、やり方もなんだっていいのさ」

今となっては、という言葉がひっかかる。何について聞くかの一覧が表示されたので、「戦士について」を選んだ。

戦士に関してか・・・OK。その前にタバコ吸ってもいいかな?」

俺は灰皿をCAN-DOの前に置いた。金田もソファに座って、俺たち二人はCAN-DOと向かい合って座った。

「2年間、日本国防衛庁の管理下のもとに、M調査団マスター調査団の略称。an information and research division about Master)という組織が作られた。メンバーは、国内外の一般人から厳正なテストによって選抜された。彼らの仕事は、マスターに関する情報入手、スパイ行為、及び戦闘全般、最終目的はマスターの殺害及び撲滅にあった。そして、すべての任務は極秘裏のうちに遂行されなくてはならず、もちろんマスター調査団の存在自体も極秘であり、誰にも知られてはいけないことだった。

最先端で、スパイ活動及び戦闘を行うメンバーは戦士と呼ばれた・・・」

CAN-DOは一息ついて、タバコを灰皿で軽く叩いて吸い殻を落とした。

戦士は、高額の報酬で活動していたが、メンバーが思うように集まらない中、半年前の戦いで戦士の多くが命を落とし、リーダーもそのときに殺されてしまった。あれ以来、M調査団の活動は停滞状態だ。

現在動いているメンバーもいるが、給料という形でなく、成功報酬という形に切り替えられた。提供した情報の質と倒した敵次第で報酬は大きく左右されるんだ。なお、ゾンビ族などは上級ゾンビ以外はいくら倒しても報酬は出ない。今は自衛隊から優秀な人材を選抜して、戦闘部隊を再編成し、質より数で勝負しようという作戦にきりかえているらしい。

俺や君などの元戦士は、今は賞金稼ぎだと考えたほうがいい。情報は、よほど有益なものでないと、報酬にはならない。戦闘報酬は、ボスクラスのモンスターか、マスターの直属部下を倒さないと金にはならないだろう。もちろんマスターを倒したら英雄扱いだ。一生遊んでくられるほどの報酬が貰えることは間違いない。

俺のほうは、戦士だった頃の貯金を切り崩している状態だ。マスターの一人であるマスターパペットを追ってはいるんだが、情報も入ってこないうえに、奴の強さだけは知っている。今のままで、一人で倒すことは難しいだろうな」

俺は次に、マスターとは何かを聞いてみた。

「彼らについてはまだ分かっていないことも多い。マスターは5人いる。実は彼らが人間であるかどうかも分かっていない。というのも、彼らは自分たちのことを宇宙人だと言っているんだ。もちろん何の証明もないので、信じているものは少ないが、何回かあった大規模な戦闘でみせた彼らの能力はとても人間のものとは思えない。今は、超能力者説と、マスター自身が主張する宇宙人説の二つがある」

超能力者か・・・。俺は金田を見た。

CAN-DO金田を見た。

「そういえば、あなたは私の命の恩人でしたね。サイキッカーは世界でも数えるほどしか存在しない。戦闘でその力を発揮できる者は数えるほどしかいないでしょう。戦士にもサイキッカーはいたんですが・・・。彼も半年前の戦闘で命を落としました」

マスターパペットについて聞いてみる。

マスターは、5人とも単独行動をしており、バラバラに大都会のどこかに身を潜めている。場所も移動するので特定はできない。マスターパペットは、ゾンビ族を統括するボスだ。ヤツを倒せば、シプヤからゾンビ族は消えるだろう。シプヤのどこかにいると思われているのだが、その場所を知っているゾンビはいない。君が追っている獨讀存美なら知っているかもしれない。それに、獨讀存美を倒せば、相当な賞金が出る」

「君の力では獨讀存美を倒せないのか?CAN-DO

「俺一人では無理だ。・・・もっともだからといって君たちの仲間に入る気はないよ。いや、手柄を横取りしたりするつもりはないから安心したまえ。俺はマスターパペットを倒すことに全力を注いでいるんだ。こいつさえ倒せば、一生生活には困らない。残った4人のマスターも君たちに譲るよ」

CAN-DOは帰り際に、俺にメモを渡した。電話番号が書いてある。

M調査団の連絡先だ。元戦士の君の現況は俺から伝えてある。病院で1年間拘束された後に記憶を失ったことをね。君は元戦士の賞金稼ぎとして登録されているよ。情報提供料や敵の賞金のことも詳しく聞いてみるといいだろう」

玄関口で、最後に聞いてみた。

「色々教えてもらったうえに悪いんだが、街のチンピラから「ゾンビ幽霊を怖がる」という情報を得たんだ。何か分からないかな」

CAN-DOは表情ひとつ変えなかった。

「なるほど。そこまで分かったか。マスターパペットを倒すことには直接的な関係がないから調査はしていなかったんだが。幽霊と対話して、彼らの世界とこの世界との橋渡しをすることができる能力を持った人間がいることは知っているかな?」

イタコか?」

「ご名答。・・・だが、イタコゾンビ族と戦う上で絶大な力を発揮することは前から分かっていたことなんだ。ただでさえ、数人しかいなかった霊能力のあるイタコを引っ張りだして戦わせた結果、イタコは全滅してしまった。今からイタコを探しても骨折り損なだけさ。少なくとも戦える能力を持ったイタコはもうどこにもいない」

なんてことだ。唯一の手がかりがあっさりと否定されてしまった。

「だが」

CAN-DOは続けた。

綾尋千里という絶大な霊能力を持つイタコがいた。その能力ゆえに彼女は戦士になり、多数のゾンビを倒し、マスターパペットまで迫ったのだが、マスターパペットただひとりに、仲間二人と共に殺されてしまったんだ。仲間二人は優秀な戦士だったが、綾尋千里イタコ以外の戦闘能力は未熟だった。少なくともパペットがゾンビ族でないことは分かっている。ヤツの能力は謎だが、相当実力を持った戦士が、綿密な戦略をたてて戦わない限り勝てないだろう」

「でも君はひとりでマスターを倒そうと?」

「充分な情報があれば、倒せると確信している。今はまだマスターの能力が分かっていない。それが分かれば、色々と戦略もたてられる。集団で行動するより奴らに感づかれにくいし、不意打ちもくらわせやすい。どんな手を使ってでもマスターを倒せればいいんだ。ちなみにマスターパペットひとりで、賞金は1億R.以上だ。値段もジワジワと上がっていて、今が倒し時だが、グズグズしていると政府の新しい部隊に先を越されるかもしれない。」

「俺たちと協力する気はないと?」

「協力なら今しているだろう。仲間になる気はないよ。一人で動くことに慣れているしね。君もそうだと思ったが・・・。記憶を失ってしまってからは一人で行動できなくなってしまったのかな。ま、戦力を増やしたところで、賞金が減るだけだからね」

俺は黙ってしまった。CAN-DOの戦闘能力がどの程度かは知らないが、今の俺や金田レベルを考えると、彼を仲間にしても足を引っ張るだけだろう。

「あ、大切なことを言い忘れていた。綾尋千里の話に戻るが、彼女は死ぬ間際に自分の霊を特殊な術を施した箱に保管した。この箱は力ずくで開けることはできず、綾尋千里の霊自身が認めた相手を前にした時だけ自らその封印を解くという」

俺はつばを飲み込んだ。

「その箱はどこに?」

「残念ながら、行方は分からない。形見だから誰かが大事に保管しているんじゃないかな」

結局探さねばならないのか。

「その箱の名前だけでも分からないだろうか」

霊凍庫だ」




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