嘘ゲー:rushtetsu

 ・番外編(ネタバレ注意)「ワッフル久萬太郎のスーパーリアルクエストイベントガイド」 

 ・0「購入記」   ・1「プレイ初日」  ・2「脱出」  ・3「運び屋」  ・4「リアルファイト」  ・5「戦士CAN-DO」
 ・6「刺客」  ・7「はてなダイアリー」  ・8「リアルプレイヤー」  ・9「チーマー・ゴロウ」  ・10「ミルク刑事」
 ・11「TVニュース」  ・12「CAN-DO来る」  ・13「占い師」  ・14「天才ゾンビ」  ・15「作戦会議」 ・16「ゾンビ100人組手」

2004-06-16

[]-スーパーリアルクエスト- その16「ゾンビ100人組手」

ランドホテルシカパーネは、梅雨の湿った空気の中に雄大にそびえたっていた。がっしりとした造りは、10階という高さを感じさせないほど横に大きく広がっており、豪華絢爛な高級ホテルであると同時に、堅牢な要塞といった印象も受ける。

ここまでたどり着くのは比較的容易だった。地図のとおりに進んだだけだ。ただその道中、何度かソンビ達にエンカウントし、俺はレベル13になった。

ホテルの入り口付近にセーブポイントがある。ここで来た道を戻ってレベル上げに励むこともできそうだ。俺は道中のゾンビを相手にした手応えから、このままで行けると判断した。

「この中に獨讀存美がいる。これからは何が起こるか分からない。一気に獨讀存美のところまで突っ走るぞ!みんな準備はいいか!」

車椅子に乗った金田、ロングコートとシルクハットというスタンダードなシプゾンスタイルで身を固めたシプゾン・ハイドが気合いの雄叫びを返した。他幽霊8名の声もどこからともなく聞こえた気がした。俺は、神がかったゾンビ殺しメタルナックルを力強く握りしめて気合いを込めると、その手で入り口のガラス戸を開けた。

誰もいない閑散としたロビーを見回す。すると、隠れていたゾンビが影になっているところから姿を現した。

「イラッシャイマシェーーーッ!!!」

「タダイマ・マンシツ・・・デス!!!」

観葉植物の影から躍り出たゾンビと、カウンターの下から飛び出したゾンビが一斉に飛びかかってきた。

イベント開始だ。「全てのゾンビを倒して、次のフロアへ進め!」と条件が表示される。OK。おやすいご用だ。

見たところ、およそ敵は9体。全員普通のゾンビだ。ゾンビとひと口に言っても、生ける屍腐りはじめた死体腐りきった死体など、様々な状態が存在するが、基本的に人間の形をしているものは、ゾンビと呼んで差し支えない。人間と他の生き物を合成したキメラという化け物や、人間の脳を石の中に入れたフライング・ヘッドなどのゾンビ族も存在するが、この中にそいつらはいない。

まず幽霊連中が、ゾンビの動きを止めたり、怖がらせて震えさせたり、混乱させたりする。そして幽霊加藤賢治が俺の耳元にナビゲーターとして常駐し、俺が倒すべきゾンビへの案内をすることになっている。

「右方向30度のゾンビだ!」

加藤の声で、見るとゾンビは元々ぎこちない動きがさらにぎこちなくなっていた。

「アビャ?ウゴ・・・カン?・・・アギャギャン!」

戸惑うゾンビの顔面に俺のメタルナックルがめり込む。ゾンビは反射的に俺への攻撃を繰り出そうとするが、目が潰れて俺のことがしっかりと見えていない。無防備な延髄に思い切り手刀を入れると、ゆっくりとくずおれて動かなくなった。

「フッ。一丁上がり」

「もたもたしてるヒマはないぞ!次右方向90度!」

俺は左から襲いくるゾンビのパンチをかわしながら、目標のゾンビのほうへ向かった。指示どおりに倒していかないと、袋だたきに合う可能性が高い。無駄な動きを極力避けて、効率よく動く必要がある。

ゾンビパンチ!ゾンゾンゾンゾンゾーーーーーーン!」

5秒足らずで2体目を撃破。トドメのストレートで、ゾンビの腐り始めた顔面は完全に粉砕された。顔面が破壊されてもがむしゃらに手足を振り回していたが、トドメを指すまでもあるまい。あの暴れっぷりでは、仲間で同士討ちをするだけだ。

「おーーーい!こいつだ!こいつ!」

シプゾン・ハイドが手を振り上げて助けを求めていた。見ると、ゾンビに追いかけられて必死に逃げまどっている。他のゾンビと同じ格好をしているのに、もう敵だとばれたのだろうか。それとも余計な攻撃でもして、墓穴を掘ったか。追いかけているゾンビの足はそれほど速くはなく、すぐに追いつかれる心配はなさそうだが、ロビーはそれほど広い空間ではない。敵の隙間を縫って、無軌道に逃げていては、壁際に追いつめられる可能性も高い。

俺は数メートルは離れた位置にいるそのゾンビに向かって、スライディングをした。

戦士スライディング!」

床は絨毯なので痛くはない。なんなくゾンビに到達し、その両足首をグイと掴んで、ひっぱる。不意をつかれたゾンビは、ぶざまに顔面を床に打ち付けた。

「ボギョ?ムシャッショーーー!!!」

振り向いて怒りの感情を露わにする。あまり時間をかけてはいられない。ふと、まわりを見回すと走り続けるシプゾン・ハイドと、ロビーの反対側で、車椅子を器用に操りながら、ゾンビに何かを投げつけて戦っている金田の姿が見える。

「ホワッタ!シュバッチャーーー!ワオウチョアッ!!!」

ゾンビとは思えぬほど素早いクンフー風の動きで、そいつは俺に飛びかかってきた。

跳び蹴りか。隙が多い。これは避けられる。さらりとかわして振り向くと、そいつは器用に着地して、すぐに次の攻撃を繰り出してきた。目にも止まらぬ連続パンチ。ゾンビパンチだ。だが、打撃技で俺と勝負しようというのが甘い。今の俺の最も得意なものが打撃技なのだ。避けることもできるが、俺はやつのジャブをゾーンディフェンスで守り、ストレートが来るタイミングでディフェンスを外し、右手を前に突き出した。奴の拳と俺の拳がぶつかり合う。グシャリ。骨の砕ける音がした。もちろん相手の骨だ。

「アギヤッ?!ホワウワウ!ワキャアアアアオウウウ!!!」

自分の崩れた拳に異変を感じたゾンビがひるんだ瞬間を逃さず、ハイキックを放つ。この角度からは、俺の蹴りは見えないだろう。ミルコさながらのハイキックが首にめり込み、ゾンビはたまらず倒れた。

だが、そこはさすがゾンビである。人間のように意識を失うということは滅多にない。ほとんど機械的にすぐに立ち上がるのである。だが、完全に立ち上がる時間を与えず、腰を上げかけたゾンビの脳天にカカト落としを見舞った。頭蓋骨にヒビが入るような衝撃を受けても、そのまま立ち上がろうとする。しかし動きが緩慢だ。

俺は奴の頭部を両手で抱えるように掴むと、顔面に容赦のないヒザ蹴りを叩き込んだ。一発、二発、三発。そして、このゾンビの顔面も完全に破壊された。ズシャリと前のめりに倒れ、その延髄にトドメの足刀を叩き込む。ゾンビは完全に動かなくなった。

金田の周りに3体のゾンビが倒れている。幽霊のサポートがあるにしても、俺と同じ時間で同じ数を倒すとはなかなかやるな。

「次、左後ろ!左120度!」

素早く振り向くと、すぐ後ろに俺に手を振り上げた途中で、ゾンビが固まっていた。しかし、そのすぐ傍らになにやら白く光り輝く物体がある。神々しい光を放ち、異様なまでの存在感を放っている。

「な、なんだこれは?敵か?」

「私よ!綾尋千里よ!」

よく見ると、光る物体は宙に浮いてはいるが、人型をしており、髪型やなんとなく見える顔の輪郭から女性であることが分かる。

「私はイタコ技でしばらくの間、体を物質界に実体化させることができるの。でも敵からの物理攻撃は完全に無効よ。この状態になれば、強力なイタコ技が使えるわ。生前のイタコ技と同じというわけにはいかないから、正確には幽霊イタコ技ということになるけどね」

心の声で俺に話しかけたのは一瞬のことだった。

幽霊イタコ技!切ない記憶!」

「アギャアアアアア!ナ、ナンダこのキオクは・・・?コロサレタ時のキオクがオレをオソウウウウウウウウウ・・・!!!アタマがイタイイイイイ!!!」

すぐ近くにいたゾンビが頭を抱えてうずくまった。

「生前の記憶を蘇らせてダメージを与える技よ。体の所有者の様々な記憶の波が次々とゾンビを襲って、頭をパンクさせるの。苦しんでいる今がチャンスよ!」

・・・なんか、こういう状態の相手に攻撃を加えるのは気がすすまないが、やるしかないのだろう。容赦していては、復活してしまうかもしれない。

「何をしているの!!!早くトドメを指しなさい!!!」

千里の厳しい声が脳裏に響き渡り、俺はその声にビクリと反応して飛び上がり、そのままの勢いでゾンビの後頭部にパンチの連打を浴びせた。ゾンビは脳髄に決定的なダメージを受けて、床に崩れ落ちた。

「良くできたわ。それでいいのよ」

千里の輝く輪郭がニッコリと微笑んだように見えた。俺は安堵の息をついた。彼女の叫びは、たとえようもないほど絶大な恐怖以外の何ものでもなかった。怨念や激しい怒りの感情すら体に響いてくるようだった。直接脳に訴えかけるのだから無理もないのかもしれないが、これは彼女に逆らうことはできそうにないな・・・。

「後ろから攻撃だ!」

加藤賢治の声と同時に、俺の後ろ回し蹴りが、ゾンビの腹部にめり込んでいた。

屍ローリングサンダー

技が決まった後だったが、俺は技の名前をクールに告げた。

「グゥェバアァッ!!!」

ゾンビは口から、ドロドロの液体を吐いた。俺はそれを浴びないように後ろに飛び退くと、人差し指を前後に振って、相手を挑発した。

「カモン」

「ヌゥギァアアアアアアッッッ!!!」

口から液体をまき散らしながら、襲い来るゾンビゾンビパンチが飛んでくるが、遅い遅い。

「腐り手はじき!腐り手はじき!」

気合いとともに、左右の手で交互に、相手のパンチをはじく。

これを何度も繰り返しているうちに、相手は体勢を崩し、ガードががら空きになる。今だ!

「必殺!ゾンビ百烈パンチ!ゾンゾンゾンゾンゾンゾンゾンゾンゾンゾンゾン!!!ビーーーーーーッ!!!!!」

ゾンビは、遙か後方に吹っ飛び、壁に激突してから倒れると動かなくなった。

周囲を見渡すと、もう動いているゾンビはいないようだった。シプゾン・ハイドも疲れたのか、床にあぐらをかいて座り込み、こっちの様子を見ている。

「上の階に行くか・・・」

と言った時、

「上だ!」

という加藤の声がして、俺は反射的に前へ飛んだ。衝撃音がして、見ると、俺がいたところに穴が開いており、巨大なゾンビがゆっくりと立ち上がろうとしているところだった。

真上のシャンデリアに隠れていて、他のゾンビが全滅するのを待っていたのだ。それだけ自分の戦闘力に自信があるということだろう。

こんなでかいゾンビは見たことがない。2メートルはあるだろう。しかし、俺が驚いたのは奴の体躯だけではない。

「ただ者じゃないな」

俺はつぶやいた。

「全員でかからないと勝てない相手だぞ」

金田が近づいてきて言った。

そのゾンビの両腕は、明らかに己の肉体によって構成されたものではなく、義手だった。それも鋼鉄製だ。こんなものをまともに頭部に喰らったら相当なダメージを受けるだろう。

俺は自分の画面の右上に表示されているHPを確認した。ここまで打撃をほとんどくらってないせいか、90%も残っている。ここまでは上出来というところだろう。ちなみに、このイベント中にワンフロアで戦っている間は、武器の交換も、一切のアイテムの使用もできないようだ。つまり、システム画面を開くことが不可能と言うことだ。補給や武器の交換は、次のフロアに進む直前にしかできないのだ。

「ウガアアアアアアアア!!!」

ヤツは体を両腕を大きく広げ、体ごと回転させながら、こっちに向かってきた。

「ダメよ!幽霊が全員力を合わせても、動きを止められないわ!」

千里が叫ぶ。

最初の攻撃は、身をかがめることによってなんとかかわした。ヤツはすぐには止まれず、壁に激突して、大きく壁を破壊してようやく動きを止めた。そして、今度はゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。

ヤツは動きが遅い。あの腕にさえ当たらなければ、どうってことはない。俺はやつにゆっくり近づいていった。すると、予想以上のスピードで、腕が振り上げられ、射程距離の外にいたと思いこんでいた俺の体に巨大な腕が激しく激突し、気がついたら空を舞っていた。地面に落ちる前に確認したのはHPだ。残り70%になっている。たったの一撃で20%ものHPを持って行かれたというのか。信じられないパワーだ。ヤツは、いけると思ったのか、躊躇せずにまっすぐ俺のほうに向かってきた。こうなったら、打撃で真っ向勝負だ。俺は立ち上がり、しっかりと構えた。70%残っていれば、なんとかなるに違いない。

がむしゃらにゾンビパンチゾンビキックを繰り出す。打撃が当たるたびにヤツの上げる声からして、効いていることは間違いないのだが、ヤツは動きを止めることなく、腕をぶん回してきた。左からの打撃で俺の体は壁まで吹っ飛び、跳ね返って落ちた。残り50%。相手のHPの残りが分からないだけ、この戦いかたでは無理があるかもしれない。逃げるひまは全くなく、立ち上がった時には、ヤツは俺の目の前に立ちふさがっていた。振下ろす腕を転がって避ける。後ろに回り込みたいところだ。なんとか、真横についた時点でローキックを3連打見舞った。ヤツがこっちの正面を向こうと体を回すのに合わせて俺も必死に後ろに回り込む動きをする。そして、隙が出来た瞬間にローキック。これだ。この素早し動きを繰り返せば、ローキックで倒せるかもしれない。

「いいぞ!その動きだ!背後に回り込め!」シプゾン・ハイドの応援。

しかし、俺のほうが思ったり素早くなかったのか、ヤツが思ったより素早かったのか、再びローキックを繰り出す余裕が生まれないまま、グルグルと回転していると、ヤツの巨大な義手が俺の頭部をガッシリと掴んだ。しまった、と思った時には、体ごと持ち上げられ、ブンブンと激しく振り回されたあげくに、壁に激しく叩きつけられた。もちろん、立ち上がる間にHP確認だ。俺は目を疑った。残り20%程度しか残っていない。次に攻撃をくらったらゲームオーバーということではないか。

這うようにヤツから離れて、立ち上がろうとする。またもや立ち上がった時にはもうヤツは腕を振り上げている。ヤバイ。ゾーンディフェンスじゃ絶対ガードできないだろうし、避けるにしても余裕がない。

そのとき、ヤツが奇妙な声を上げて、自分の後頭部を触った。その後頭部には何本かのナイフが付き立っていた。後ろに回り込んだ金田がサイキック能力で、ナイフを投げつけたのだ。

おかげでゾンビから距離をとることができる。

「テツ!ヤツの後頭部に刺さったナイフを延髄に刺し込むんだ!」

金田が叫ぶ。

なんとかしてヤツの背後に回り込むしかない。

「ンギャガンギャガギャラガアアア!!!」

憤怒したゾンビは手のひらを開いた状態で両手を突き出してきた。また、俺の頭を掴もうというのだろう。これは打撃よりは避けやすい。両手が俺の頭部ギリギリにせまるのを待って、仰向けの体勢でヤツの股の間に滑り込んだ。すぐに振り向き、背後に回り込むことに成功したことを確認。そして、ヤツの巨大な背中に飛びつき、頭部に刺さったナイフを引き抜いて、正確に延髄に刺す。

「ディイイイ・・・グゥウウウ・・・ダァアアア・・・グゥウウウ・・・!!!」

苦しそうな悲鳴を上げて、ゾンビは派手にぶっ倒れた。

幽霊たちの歓声が聞こえた。

「やったな!テツ!」金田が祝福する。

「ああ。一人で勝てる相手じゃなかったな。さあ、HPを回復させて次のフロアへ行こうか」

2004-06-15

[]-スーパーリアルクエスト- その15「作戦会議」

ある程度の戦力は揃った。

金田満綾尋千里と7人の幽霊シプゾン・ハイドハイド幽霊、そしてレベル12の俺。彼らを特徴を順に説明していくと次のようになる。半身不随のサイキッカー、イタコ幽霊と7人の一般人の幽霊、天才ゾンビとその肉体の持ち主だった天才ギタリストの幽霊、そして戦士の俺ということになる。人間は二人しかいないうえに、五体足なのは俺一人だけだ。だが、「ゾンビ幽霊を怖がる」効果次第では、幽霊8人というのはかなりの戦力に化けるかもしれない。俺はそこに漠然とした期待を抱いていた。

参考までに、幽霊8人の名前を列挙する。俺にすら見えないうえに、心に訴えかける声を聴いても違いが全く分からず、誰だか識別不可能なのであえて名前を覚える必要もないのだが。一応礼儀として名前を聞いて、メモしておいたのだ。綾尋千里ギボアーノ安堂加藤賢治(かとうけんじ)、今野貴代(こんのきよ)、浅田圭吾(あさだけいご)、佐藤悠斗(さとうゆうと)、石田龍一(いしだりゅういち)、西平恭助(にしひらきょうすけ)。

綾尋とギボアーノ婆さん意外は、全員若く、石田と浅田は十代後半の大学生、他も20代の若さで殺されている。

昨夜、女戦士ビビアンからメールが届いた。その内容は、獨讀存美の居場所を教えるものだった。

シプヤにある10階建ての豪華ホテルに獨讀存美がいるというのだ。グランドホテルシカパーネの経営は、完全にマスターパペットが握っているという。獨讀存美を倒した場合、情報量として賞金報酬10分の1を要求するとも書いてある。ビビアンを敵にまわしても仕方がないのでそれくらいは素直に払うことにしよう。

獨讀存美を打倒した際に貰える賞金は1千万R.だ。CAN-DOに教えてもらった電話番号でM調査団と連絡をとり、聞いたのだ。ちなみに電話に出たのは、戦士との窓口係をやっている飯島沙織という若い女の子だった。

分け前を分配するにしても、幽霊に賞金が必要なのだろうか?もっとも協力してもらう以上は公平に分けるべきか。千里に力を貸す7人の幽霊は、千里をひっくるめて一人分かな。分けるにしても、わざわざ遺族を捜して渡すのも面倒だし、だいいち渡す際にどう説明すればいいのか。墓参りくらいで許してくれるかな。・・・っとそんなこと俺が考えても仕方がないな。ゲームなんだからそこらへんは勝手にやってくれるだろう。プレイヤーの俺ができることできないこと考えても仕方がない。

ヤツが移動すると面倒なので、決行は明日に決まった。

夜に作戦会議を行った。俺は自分の使える技や自分のストリートファイトのレベルを仲間に伝え、変わりに幽霊技やゾンビ技、サイキック技の内容を聞いて勉強した。しかし当然のことながら、一部のゾンブ技を除いて、どの技も俺が覚えることはできないものだ。

基本的な戦略は簡単に完成した。

基本的にゾンビにトドメを指すのは俺の役目だ。7人の幽霊幽霊技でゾンビを怖がらせたり、動きを止めたりする。さらに金田がそれをサポートし、サイキック技でモノを投げつけたり、幽霊ゾンビの動きを止めるのに協力する。シプゾン・ハイドは敵ゾンビの標準的な格好をして、敵に紛れ込んで攪乱する。敵だと気づかれた場合は、ひたすら逃げる。彼は基本的には戦わない。しかし、手刀をコートに忍ばせておいて、いざとなったらそれを使って戦うことになる。

俺は、彼ら全員のサポートを受けて、ひたすら効率的に動いてゾンビどもにトドメを指していくのだ。

なお、幽霊綾尋千里は生前のイタコとしての能力が残っており、イタコ幽霊技という彼女にしか使えない独特の技でサポート及び攻撃をするそうだ。ギボアーノ婆さんはイタコ幽霊技は使えず、他の幽霊達と同じ幽霊技で戦うらしい。

相手は武器を携帯しないゾンビどもだ。俺もいさぎよく素手で戦おうと思う。もちろん手足にプロテクターは装着して、ダメージは少なくする。拳にも金属製のナックルを付ける。

ちなみに今回付けるナックルは、シプヤのギャングの子ボスが装着していたもので、神がかったゾンビ殺しメタルナックルだ。たかがナックルと侮るなかれ、相手がゾンビなら素手で殴った時の数倍の破壊力のパンチをゾンビに浴びせることができるのだ。今回、武器に鉄パイプや木刀を選ばなかった理由はそこにある。いい称号がついたものがなかったということもあるが、俺は今までパンチやキックといった立ち技での打撃技をひたすら鍛錬してきた。これらはシンプルがゆえに、実践でも多く使われると同時に、自己鍛錬しやすい技で、ひたすら反復練習をすることによってどんどん威力が増していく。鉄パイプや木刀、ナイフを使った技は、正直まだまだ実戦経験と鍛錬が足りず、威力を最大限に発揮できていない。

腕立てなどの筋力トレーニングを熱心にやったことで、基礎体力は高い。そして、パンチとキックの基本的威力とスピード、技の習熟度も申し分ない。素早く、的確に、相手の頭部に打撃を与えれば、倒せるはずだ。

とはいえ、そこはゲーム。戦かっている最中にメニューを呼び出して、武器を変えることができてしまう。ただ変える操作をしている間にも攻撃をくらうので、余裕のある時でないとできない。武器も無尽蔵に持って行けるわけではない。武器をはじめとして、普段持ち歩けるアイテムの数はごく僅かに限られている。他に取っておきたいアイテムがあれば、マンションにある保管ボックスにある程度の数を保管しておくことができる。

俺は明日に備えて、早めにベッドに入った。

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